July 6, 2009
グレートファイアウォール/金盾
中国に滞在中に、いろいろなインターネットサイトにアクセスできなくなった経験があります。最初は、ただ単にホテルのインターネット事情が悪いだけなのかと思っていたら、実際にはそうではなかったのです。実は、中国のインターネットは法令上、中国政府によって検閲されているのです。のちに知人から聞かされた事実でした。
中国では、Wikipedia(現在では接続可能らしい)や、日本の2ch.net など複数のサイトがアクセスできないだけではなく、特定の語句を検索エンジンで探した場合など、その結果にアクセスできません。これは、政府が中国国内のインターネット上にファイアウォール相当のものを設置しており、そこでトラフィックが検閲されているという訳です。この装置がグレート・ファイアウォールなどと呼ばれている訳です。一説には、スーパーコンピュータによる処理とも言われていますが、実はいくつかの中国/海外の機器ベンダーがシステムを導入しているという話もあります。
中国とは別に、イランや、一部の国々でもこのようなシステムが導入されています。特にイランでは、ファイアウォールより詳細にトラフィックが検閲できるDPI(伝送パケットのヘッダだけではなく、中身(ペイロード)までモニタできるシステム)を導入しているようです。実際にWall Street Journalでは、そのベンダー名も明らかにされています。DPIの場合、通信内容までモニタできてしまうため、やろうと思えば、通常のWEBやメールだけでなく、P2Pのチャットのやり取りの内容まで監視されてしまいます。
インターネットは自由な場として言われてきましたが、ここまで政府が介入してくるとどうも話は別です。しかし、よくあるブログ炎上などもそうですが、ネットはいざとなると、情報の伝達がこれまでの雑誌や新聞と言った紙媒体よりもよっぽど早いです。それのみならず、情報は受動的に消費されるのではなく、積極的に情報を探し求めているネチズンがたくさん存在します。こうした人たちにより、政府によって望ましく無い情報が国内に反乱するのを押さえるのが、この検閲システムのひとつの目的でしょう。
もちろん、このような検閲システムを導入する事によって、ネットの接続スピードは落ちます。イランでは、1/10ほど遅くなった模様。。。。
インターネットで自分自身のやりとりが監視もしくは検閲されているとなると、どうも気持ち悪い。どうしても盗聴のように感じてしまうし。ましてや誰のものでも無いと言われてきたインターネットも、国策によりついにその時代に幕を閉じてしまうのでしょうか?
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