July 3, 2009
ネット課金は新聞を救うか?
面白い記事がありました。
経済危機を契機にそれまでの広告モデル一辺倒からユーザ課金一辺倒へと、主張が極端から極端へと振れている点は否めません。景気が回復すれば、ネット上の広告モデルもある程度復権するのでしょう。ただ、少なくとも、経済危機がきっかけとなって、ネット上の広告モデルが持つ本質的な問題点が認識・議論されるようになったということは、評価すべきではないでしょうか。
特にオンラインの新聞では、その収益は広告に頼ってきました。まぁ、しかしオンラインでは赤になってしまうとのことです。通常の紙の新聞から比べたらその収益は1/10になるそうです。
ここで仮にオンラインの新聞を課金ベースにしても、ほとんどの人は加入しないだろうというのが、多くの人の主張であると思います。
まず第一に、新聞一紙で150円程度。これをオンラインで課金するとしたら、多くの人は割引を期待するでしょう。文字や写真ベースのコンテンツは、HTMLで十分です。このコンテンツは既に多くの新聞社で提供されており、おそらくほとんどの人が加入しないと思われます。加入するレベルで課金をしたとしても、その金額は100円未満であり、少額課金すぎます。課金インフラのコストがこれを上回るか、もしくは利益がほとんど捻出することができなくなってしまうでしょう。
では、他のものと比べてみましょう。例えば、IPTVやVoDのサービス、オンライン音楽配信、オンラインゲームなどはそこそこ収益があります。どれも特徴的なのは、既存のビジネスがあって、それがネットにとって代わられようとしている。そして、その代替としてのネット上のサービスに利用者の大きなメリットが存在する点です。たいていは、店頭で購買する必要がない、メディアが不要、ほしいときにダウンロードしてすぐ楽しめる、これらを満たす代替品が存在しないという点が挙げられます。
これをオンライン新聞と比べてみると、オンラインの優位性やメリットが少ないです。あるとしたら、情報が即時に入る点でしょうか?その場合は、TVやラジオなども代替品になります。うーん。
おそらく、ネット課金は新聞を救うかと言われれば、それはツールであって、救うための本質にはならないかと。現状の新聞にオンラインでも課金が可能な新たなサービスを展開する必要があるでしょう。
それこそ、別の意味での広告もありかもしれません。新聞なんて、折り込みチラシを読むために定期購読している人は多いと思われます。オンラインでも折り込みチラシが閲覧できるようにならないでしょうかね。
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