May 19, 2009
5万円テレビはこう作るー破壊的技術
今週号(5月18日号)の日経ビジネスより。
特集として、「5万円テレビはこう作る」があり、ソニーの液晶とダイナコネクティブのテレビが分解されて、中身の構造についての記述がありました。
ちなみに、ソニーのテレビが32型で12万円。それに対してダイナの32型液晶はなんと5万円。ダイナのテレビは徹底的に汎用品が使われています。なんと液晶テレビの心臓部分とも言える信号処理基盤も汎用品だそうで。この部品の善し悪しでテレビの映りを左右するとも言われています。
これだけの差があるにも関わらず、ほとんどの消費者はブランドさえ気にしなければダイナのテレビを選んでしまうかもしれません。記事にも書かれていたけど、ダイナの液晶の映像は気になる悪さも無いと。
既に汎用品レベルの技術力が消費者の求める品質に追いついてしまった事になりますね。つまり、(ここでは)ソニーがどんなに映像部分で技術力を高めてそれを製品に反映させたとしても、すでにtoo much。実際にパイオニアはプラズマだけれども既に市場から撤退を余儀なくされ、ソニー、パナソニック、シャープも芳しく無いですね。ましてや、シャープはあの「亀山工場」から既に生産を海外に移転する事を発表しています。亀山ブランドとしてアクオスを売り込んでいたのに・・・。
明らかに、テレビに関しては、クリステンセン氏のいうところの「破壊的技術」におかされていますね。つまり、消費者の要求度合い、もしくはリテラシーの進化よりも、一般的な技術やビジネスモデルがそれを凌駕してしまっています。新しい技術は、安くて、簡単で、そして利便性が高い。その一方で、市場のリーダーたちは、高度な技術力を駆使し、最も洗練され、利益率が高い顧客のいる市場の上層向けのイノベーションに集中するあまり、この破壊的技術の浸食を軽視してしまっていますね。その結果、市場は破壊的技術力を持った新興企業に食い荒らされてしまうと。。。。そしてかつての市場のリーダーの多くは機器に陥り、破綻に近づいてしまう。
競合をみながら競争に没頭するのも良いですが、やはり市場の声を聞く事を忘れてはならないですね。ふと気づいたときには、破壊的技術をもった新興企業が市場に進出してくる。。逆に言えば、ハイテクを駆使した業界というのはビジネスチャンスかも知れませんが・・。
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