January 11, 2009

値上げは成功するか?




材料費の高騰に従って、様々な商材の値上げが行われました。スーパーにいっても、なんとなく以前と比べて全体的に値段が上がった感が否めません。

今週の週刊ダイヤモンドによれば、主力製品を値上げした会社は、「ある量販店からその値段では売れないと、棚から撤去された」とか、「値上げ以降、売り上げが二割以上も減少した」などと、値上げした理由とは正反対の結果が得られてしまう事も少なくないようです。値上げはとても難しい行為になると考えられます。

アメリカでも日本でもよくあるのが、パッケージの値段を変更せずに、その中身を減らす方法。個人的には最近はポテトチップスの中身がちょっと少なくなったのかなぁ・・・なんて感じていますが。。。消費者が大きく気づかない程度で、内容量を減らす処置。そして、パッケージそのものの値段の変更はありません。つまり、消費者が気づかないところで値下げをしてしまう方法です。これをマーケティング手法と呼ばれてしまうと、かなり違うような気もしますが・・・、いづれにしても、このような行為が値上げに対してあります。

最近の消費者系の商品だと、差別化が難しい場合はどうしてもこのような行為によって、利益を確保するケースが増えています。しかしその反面で、こうしたデフレ経済の中でも強い商品が存在する。例えば、桃が6個で一万円。。。「伊達の密桃」と呼ばれる福島県の桃は、なんと売れ行きが順調。。。こういう商品も存在するのです。

この伊達の密桃の場合は、「伊達の密桃ジュース」という缶ジュースが160円で売られており、これがインターネット上での口コミとの相乗効果が効果的に働いているという部分もあります。ただ、口コミがすべてではなく、それ以前に本商品のブランド力が存在する事を忘れてはなりません。

 こうしたデフレにも強い商品の成功要因は単に「ブランド力」と片付けられそうです。ブランド力がある商品は、値上げをしても顧客がついてくると。冒頭で紹介した商品は、ブランド力が弱ければ、さらに競合商品との差別化もかなり難しいのでしょう。しかし、これらは単純にブランド力の結果と言うだけではないようです。

 伊達の密桃でも、実際にコンサルティング会社が入って、商品が見直しされています。その見直しのポイントは、


  1. 商品を客目線で見直した

  2. 効果的キャッチで口コミを狙い

  3. 既存ブランドには量で対抗

 などがあげられています。そもそもの競争力が商品に備わってたとして、客目線で見直す事は重要だと思います。書いてしまえば簡単な話なのですが、当事者として実際に行うのは意外にも忘れられがちなのです。当事者は、当事者としての思いがこもってしまうからでしょうか?不思議なものです。

 この客目線の話は、企業参謀―戦略的思考とはなにかで、「戦略的自由度」として詳しく解説されています。詳細はそちらを参考にして下さい。

 さて、不景気で消費者のお財布のひもがぐっと締まってきた2009年。勝ち商品と負け商品の差がくっきりでてきそうですね。。。


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企業参謀―戦略的思考とはなにか
大前 研一
プレジデント社 1999-11
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starマニュアル本ではない。思考力を磨くための本。
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by G-Tools , 2009/01/11


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