August 5, 2008

ウォークアウェー




日経ビジネス 今週の日経ビジネスより。「米住宅、崩壊の現場」という記事が冒頭にありました。これを見ると、「あ、サブプライム関連かな?」と連想するかもしれませんが、その通りです。サブプライム問題も既に峠を越したかなぁ・・・なんて思いながらも、実は連鎖した第二の問題に直面しているとの事でした。

 このサブプライム問題で、ローンに苦しんだ消費者は、家を手放してしまう。すると、需要にまして供給が上回るため市場の価格が下がります。すると、実はサブプライムの時に住宅を購入するよりも、同程度のものが現在買った方が得するのは言うまでもありませんね。

 さて、この市場価格の減少にアメリカならではの制度が絡んで、サブプライムの第二の問題を引き起こしつつあります。

 そもそもアメリカの住宅ローンの多くが、担保割れのリスクを借主ではなく金融機関が背負ってしまうのです。つまり、この場合、担保物件を差し出せば、その時点で金融機関との貸し借りは一切清算されてしまいます。つまり、どんだけ借金が残っていても家を手放せば終わり。残額は個人で支払わなくてもよい訳です。

 しかし、その場合、クレジットスコアに大きな傷が残ってしまい、次におそらく借金をしたりクレジットカードの審査が非常に厳しくなります。どうせ住宅を売っても値段が大幅に下落しており、ローンの返済ができなくなるので、この方法をとる人もいるとか。

 さらに上手もいます。このローン返済中に、新たな住宅を今よりも安い値段で購入してしまいます。もちろん現在住んでいる近隣の住宅です。そして住宅ローンを組みます。この際のローンの審査ですが、すべてはクレジットスコアに依存しますので、何も傷がなければすんなり通ってしまいます。そして、ここでもともとのサブプライム住宅のローン支払いを放棄してしまうわけです。この場合なぜか、アメリカの法律上では、新しい購入した方の住宅は銀行が差し押さえできない仕組みになっています。

 これを古い住宅から新しい住宅へ、Walk away (ウォークアウェー:歩いて去る)と言われています。既に www.youwalkaway.com などが存在し、そのウォークアウェーをサポートしてくれるサイトもあるとか。

ウォークアウェー

 こうなってくると、今度は銀行の方が心配ですね。サブプライム問題は連鎖して、どこまで進展していってしまうのでしょうか...。


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