July 13, 2008
オンラインRPGに学ぶ組織論
今月の特集は組織管理。さすがにハーバードビジネスレビューだけあって、すべて、もしくは体系だてた組織管理の解説書ではなく、いわゆるビジネス論文集です。その中で、冒頭のマッキンゼーのブレーンストーミングについてと、中ほどにあった、オンラインRPGでの協働する組織の話が面白かったかな、と思います。
まずは、マッキンゼーのブレーンストーミングですが、ものすごくマッキンゼーらしいですね。ブレーンストーミングにロジックやセオリー(フレームワーク?)がふんだんに使われています。非常に興味深いのですが、、、なんとなくマッキンゼーだからなせる技のような気がしてしまいます。これを、普通の企業で行うと、ファシリテーションで疲弊してしまいそう。つまり、参加者の全員にこのブレーンストーミングの手法が経験的にか、体系立てて理解している必要があるからです。参加者がこれを理解している場合、短時間に、非常に効率的な効果的なブレーンストーミングができると思います。
もう一点、「オンラインRPGは協働する組織の実験場」という論文が興味をそそりました。おいらは全くロールプレイングゲームや通常のゲームもやらないようになって早15年ですが・・・。この論文の着目点は、リーダーシップとそれに追従するメンバーのインセンティブ(動機)かな。そもそもオンラインでのRPGってやったこと無いからいまいち理解に欠けるのですが、確かに協働する場合、誰かが一時的にでも、ある瞬間はリーダーシップを発揮しているものですね。しかもゲームでる限り、出会ったり別れたりするためのエネルギーはリアルな場よりも格段に低いわけだし、もめたとしても所詮バーチャルな場での話。
リーダーシップというとリアルな場でのビジネスをどうしても連想してしまいます。そりゃそうでしょう。。。仕事している人なら、一日の半分くらいは仕事に時間を費やしているからです。
このリーダーシップをやっぱりリアルな場とバーチャル(ゲーム)と比べると確かに面白い。バーチャルの場合、そのモチベーションが金的報酬では無いからです。さらに、バーチャルである点からリスクを進んで取りやすく、かつ、バーチャルな自分自身を育成できます。
まず、報酬ですが、リアルな場だとどうしても金的報酬がメインになってしまいますが、バーチャルの場合、バーチャルな金的であってもそれはリアルな金的ではありません。それほどその報酬は無くてもリアルな生活には響かないわけです。名声という点でも同じ。それほどこだわらないわけですね。それよりも、内的報酬、たとえばレベルが上がるため様々なケイパビリティ(能力)が高まったり、利用できる武器や装備が増えるなど。
リスクに関しては、上記が多少影響します。つまり、何をしてもバーチャルな場の中で完結する。そのため思いきった事を行いやすいわけです。ゲームの仕組み上、リスクをとった方が効率的に目標を達成できる場面が数多く存在しそう。
最後に自己成長。RPGほど献身的にリアルな世界ではやらないのでは(笑)?RPGの場合、結果を出すために能力を蓄える。それができるだけ最短の方向かつ最大限の方向で必死に行うのがRPG。リアルな世界では分かっていてもなかなかできないものですね。
本論文では、リーダーシップにも触れられています。同じパーティであっても、場面場面に応じてリーダーが変わる。時にパーティをリードする立場にあっても、次には、別のメンバーの指示に従う。場面場面に応じた流動性の高い組織が実際の場にもあったらどんなに素晴らしいだろう・・・・と思いますが。実際にRPGでは起きている。うーん。

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