May 12, 2008
決断力
決断力を読みました。あの将棋の羽生さんの書かれた本です。しかし・・・・棋士っていうか羽生さんって、頭が良いなぁと思ったのが直感的な感想でした。とても棋士の方が書かれた本とは思えないのですが、将棋って相手との駆け引きあるし、訓練も必要だし、先を読まなくてはならないし、どこかビジネスと通じる部分があるのでは?と強く感じました。
KISS・・・Keep it simple, stupid. ちょっと笑えましたね。KISSって言うんだって(笑)。必ずしもstupid(愚かな)必要はないのですが、keep it simpleって大事ですよね。もちろん複雑に考えてもよいのですが、そのアウトプットとしては、simple(単純)じゃなくてはならないわけです。でないと、「分かった」とは言えないわけですから。
将棋に定跡はある、これはある到達点に達するまでの戦略だそうです。それには勝負のツボを探さなくてはならないわけで、これを行うためには、「知識」を「知恵」に変えていかなくてはならない・・・言えてます、もちろんビジネスでも。いくら知識を持っていても、それが本当の実践、つまり問題と直面した場面で、使い物にならなければ、それはあくまでも知識であって、評論家でしかありえないわけですよね。必ずしも同じ境遇にはならないわけですから、知識を知恵として活用して、問題をクリアしていかなくてはならないわけです。ハイ。
後は、将棋でスキル、つまり戦術を身につけるためには勉強・訓練は必要であると。それを実践に活かせるようになる為には、実践で使うこと。勉強や訓練はインターネットで検索すると即座に手に入るそうです。つまり、過去誰かが打った将棋から学べると。これもビジネスと同じですね。どれくらい情報が整理されているのか?と言うところが将棋の打った順(なんて言うんだろう・・「手」?)とは異なっていると思いますが。でも、ここで言いたいのは、インターネットがあるから、これまでは入手困難だった情報が即座に手に入ってしまう。つまり、これまでのやり方、学び方で苦労していた情報収集が一瞬にして片付いてしまう。
さらに、将棋の勝敗は多くの場合、相手のミスから生まれると。ミスを理想と行動のギャップとした場合、そりゃビジネスだって同じですね、仮に相手がいるとしたならば。その勝敗の可能性は、より終盤で行った方がクリティカル。結局ずっと成功していても、最後の最後にミスをしてしまった方が負けると。はは、これはビジネスでも仕事でも、受験でも言えていますね。最後に切羽詰まったところでいかにミスをしないか?これが重要です。
と、様々な事が将棋から勉強になりました。新書とは思えない充実ぶりだと個人的には感じています。でも、本書の最後の方に行けばいくほど、少し説得力が薄れていく感覚はあります。でも、気軽に読めるので、ぜひ読んでみて下さい。
■■目次
第1章 勝機は誰にもある(勝負の土壇場では、精神力が勝敗を分ける勝負どころではごちゃごちゃ考えるな。単純に、簡単に考えろ! ほか)
第2章 直感の七割は正しい(プロの棋士でも、十手先の局面を想定することはできないデータや前例に頼ると、自分の力で必死に閃こうとしなくなる ほか)
第3章 勝負に生かす「集中力」(深い集中力は、海に深く潜るステップと同じように得られる集中力を発揮するには、頭の中に空白の時間をつくることも必要である ほか)
第4章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報(パソコンで勉強したからといって、将棋は強くなれない最先端の将棋を避けると、勝負から逃げることになってしまう ほか)
第5章 才能とは、継続できる情熱である(才能とは、同じ情熱、気力、モチベーションを持続することである子どもは「できた!」という喜びが、次の目標へのエネルギー源になる ほか)
将棋なのか?ビジネスなのか?
hReview by gonna , 2008/05/12

- 決断力 (角川oneテーマ21)
- 羽生 善治
- 角川書店 2005-07
- おすすめ平均

本物の勝負師
名著中の名著
勝負の世界に生きる者の言葉は、一言一言に含蓄がある。羽生氏が企業経営者に愛される理由がわかる。
リスクを乗り越える決断力
「天才」という一言では言いあらわせない「凄み」
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