May 2, 2008
透明人間の買い物 ― 消費者心理を掴め?

透明人間の買いものを読みました。この本は、「キミがこの本を買ったワケ」の続編にあたります。前作が、消費者が買う理由について迫っていたのに対し、透明人間の買いものは、一見捉える事が難しいとされている巨大マーケットがどう定義できて(これは言いすぎ?)、どこに存在するのかについて書かれています。
本書では、このマーケットを「サイレントマジョリティ」としていて、「平凡で、個性が無くて、臆病で ― 極めて特徴の無いマスコミに取り上げにくい人たちのこと」と定義されています。もちろん大半の人はこれに属する訳であって、この人たちは、マスコミなんてこう言っているけど、実はこうなんだよね~っ。っていう人たちの心理を追求しています。
本書では、たくさんの例があり、どれもとても興味深いのですが、印象に残ったのは、「アフター5のOL」。雑誌ではおひとり様レストランや岩盤浴でちょっと格好良い夕刻時を過ごしているOLが特集されているのですが、実態はそんな事をしているのはほぼ一握り。しかも、個人的にはこういうのを特集している雑誌の読者層から少し外れている事も想定されると思います。実際のところは、仕事が終わったらまっすぐ帰宅している事がほとんど。もしくは、全然セレブ感の無い、ありふれたレストランでワイワイガヤガヤしているのが現実。こういう雑誌は、「サイレントマジョリティ」の声を吸い上げてなくて、オレオレ系の記事になっている事が多いと。さらに、こうした雑誌を買うのは、立ち読みはするものの実際の購入は2ヵ月に1回程度なのでは?とされています。
例えば、この例の場合、雑誌の読者層で無い方がマジョリティ(多数派)。ここではマジョリティは、雑誌読者"以外"じゃないか?と思うのですが、実際、その"以外"もある意味ストライクゾーンを設ける事は可能だと。「群衆の叡智」なんですね。
この分野にも有名な書籍があって、以前ブログで紹介しています。「みんなの意見は案外正しい」。これによると、不特定多数の意見等の平均をとると、以外に実態に近いという事が経験的に正しかった。ということ。つまり、サイレントマジョリティをよく見つめ、再考してみよう。という事が重要だと。
でも、前述のOLの例を使うなら、「まっすぐ帰宅OL向けの雑誌」と言われても企画するのも結構難しそう(笑)
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サイレントマジョリティを掴め!
感想の本文
hReview by Nitty-Gritty , 2008/05/02

- 「みんなの意見」は案外正しい
- ジェームズ・スロウィッキー 小高 尚子
- 角川書店 2006-01-31
- おすすめ平均

万人寄れば偉大な集合知
結局、何が言いたいの?
「みんなの意見」が、どうも納得できない人に
自称 玄人 の投資家の方はぜひ一読
読みやすい本はいい本だ。でも読み辛くても、良い本もある。
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装丁と内容が一致