March 31, 2008

アップルの成功要因




アップル(マック)からマックへと移った原田社長ですが、日経オンラインで、当時のアップルの成功、というよりも復活について語っています。

 アップルは、スティーブ・ジョブスがCEOに復活する事によって、iTunes/iPod、iPhone等を世の中に排出する事によって、見事に復活を遂げました。そのさなかに、原田さんはアップルの日本法人のトップに在籍していたわけです。そもそも、マッキントッシュの価値は・・・

Macintoshは無形の価値で勝負する商品なんです。いわゆる情緒的、精神的価値です。ただ、無形の価値を有形の形で伝えるということはとんでもなく難しい。Macintoshは触っていただく、使っていただければもう手放せなくなります。だけど触っていただくまでが大変なんです。その戦略の1つが興味をひくインダストリーデザインです。

 と言いきっています。インタンジブルな(見えない)価値で勝負する。難しいですね。通常、ハードウエアや仕様がしっかりしていて、それに対して感じる価格が安くなれば、製品単体で簡単に勝負出来てしまうわけです。これが、タンジブルな価値でしょう。しかし、製品としてシェアが低いか価値が低い場合には、インタンジブルな部分でも勝負する必要があるわけです。ここも俗に言う、アップルのマーケティングのうまさなのでしょう。

 アップルのマーケティングのうまさを、原田氏は、次のように語っています。

商品はお客さんに価値を提供するわけでしょう。価値を高めない限り価格は上げられない。価値は有形の価値と無形の価値があるわけです。どの価値で勝負するかというとそれはやっぱり商品企画ですよね。

 どの価値で勝負するか?ここはまず大事です。続いて大事なのは、この価値を誰にぶつけるか?ですね。つまり商売であれば、最低でも、「売り手」がいて、その「価値」を感じる「買い手」がいる。ここでは「売り手」はアップルですので、後は「買い手」の話が必要なわけです。つまり、ターゲットは誰なのか?どこなのか?という話です。

「アップルはOS戦争でWindowsに負けている。したがって、パソコンを買おうと思っている人に売ろうとしたら負ける。だけど、パソコンの普及率は低い。パソコンは自分には縁がないと思う人に売ると考えたら絶対に勝てる」と。

 このターゲットの設定がうまかった。いや、その前段階の、セグメンテーションの設定がうまいですね。通常、個人向けのコンピュータを扱っていたら、大前提が「パソコンを買おうと思っている人」がセグメンテーションの基盤に来るわけです。そこで初心者、ヘビーユーザなどと分類したり、年齢で分類するのが旧来のマーケティングの手法でしょう。しかし、アップルは、「パソコンは自分に縁のない人」をターゲットにしてしまいます。普通に考えたら、セグメント化はするかもしれませんが、あまりにも自明すぎて考慮しませんね。

 アップルは一見、マーケティング、コマーシャルが洗練されているように見えますが、その理由は以下の原田氏の発言からもうかがえます。

まず"かわいい"でしょう。そうするとそれが欲しくなる。次に使い方が簡単なこと、これが大切です。だからテレビコマーシャルも、ふたを開けて、プラグを入れて、ボタンを押すだけという具合です。iMacがブームになったときに、秋葉原に若い女性が「iMacのWindows版ってありますか」といってくる、そういう人たちも買ってくれるわけです。

 つまり、強烈なイメージを植え付けるために、パソコンってなんとなく格好いいし、これからのデジタル時代に洗練されてるんだよ。そして使い方も簡単。というイメージを植え付けて、それが今のアップルというよりもマックのイメージになっているのでしょう。

 アップルは続いてiPodを出してくるわけですが、これも音楽を普段聞かない人。をターゲットにしていたのかもしれません。

#事実、私は普段音楽を聴きませんが、iPodを購入して、それ以来音楽を頻繁に聞くようになりました・・。さらに楽曲はiTunes Music Storeで購入している有様です・・・。ハイ。






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