March 16, 2008
ニューヨークで暮らすということ
「ニューヨークで暮らすということ」を読んでみました。実は、古本屋でなにげなく手に取った一冊です。まだ社会人になりたての頃は、海外に住んでみたい、仕事をしてみたいと思っていたのですが、最近ではめっきり日本でもいいかな・・・という感じです。
でも、ニューヨークは何か格別でしょうか?2度ほど出張でニューヨークに行った事がありますが、やはりニューヨークは何か独特の雰囲気を持っています。平日の朝のニューヨークは、「あ、これがニューヨーカーだ!」と思わせる一見エリートのビジネスマンが新聞とコーヒー片手に素早く歩いている姿。もちろん、自身の思い込みもあるのかもしれませんが、「ああ、これが世界のニューヨークか・・・」という印象を強く受けました。5番街でも、ファッショナブルな人たちがブランドショップで買い物。ニューヨークはおしゃれでクールな街(?)。
しかしその裏側は?
この「ニューヨークで暮らすということ」では、裏側のニューヨークについてかなり触れられています。もちろんニューヨークのイメージと言っても、それは中流から上流階級の人々が植え付けたもの―「おしゃれでクール」。多が属する中流下流社会では、7万ドル(約800万円)を収入としたとしてもマンハッタンでは暮らしていくのが精いっぱい。そして、マンハッタンで住居の価格とは?安全度合いに比例する!?安いところだと、治安が悪く、毎晩銃声を子守唄にして寝るなんて当たり前。超二極化社会なんですね、ニューヨークというところは。
マンハッタンに住む上流階級の人たちの趣味にも一部触れられています。そんな趣味ってあり?構想マンションが多く、外側の壁面に大きな窓ガラスが多いニューヨークのマンションの特徴からこういった趣味が多くなるのでしょうか?とても信じられません。。
本書では、ニューヨークで暮らすというよりも、暮らすために、ニューヨークを知るというところに焦点が置かれています。当たり前の話ですが、暮らすためにはその土地を知る事が重要です。生々しい中流下流社会のニューヨークを知りたい方には、お勧めできる一冊でしょうか。
■■目次
第一章 ニューヨーク・非アメリカ的空間
白人って誰のこと?/アメリカのワーキングファミリー/年収5万ドルの4人家族/電気店経営の三人家族/黒人ミドルの夫婦の場合/若い黒人看護婦の場合
第二章 ニューヨークの街の表情
ニューヨークの5つの町/ブルックリン、パーク・スロープの嘆き/移民の第一世代/メキシコ移民の言い訳/マンハッタンの街を歩く/犯罪都市にすむということ/生活保護の大幅カット/ニューヨークでミドルの生活するにはいくらかかるか?/ニューヨークの歴史
第三章 移民たちの暮らし
人種コミュニティは移動する/アメリカ労働組合と移民たち/悲しき人種戦争―コリアンvs.メキシカン/ユニオンの主張―ここはアメリカなのだ/不法移民、それぞれの事情
第四章 ブラジルから来たドリス
ブラジル人女性の自尊心/家政婦という仕事/ドリスのボス―リッチなニューヨーカーの趣味は?/ブラジリアんのネットワーク
第五章 ニューヨークの大学事情
哲学講師アルバートクンの生活と意見/イタリア系のアメリカ人/地獄の台所/ニューヨークの大学/授業料はとても高い/卒業単位のゲット/ニュースクール大学のクラス風景/生徒の人数は教師の才覚次第/ディベイトが下手な人間は生き残れない/倫理よりも論理/マルクスなんかしらないよ/ニューヨークのヘラー先生/アメリカ人とは誰のことか?/マルクスよりもジェファーソン
ニューヨークにあこがれているあなたへ!
hReview by 自分の名前 , 2008/03/16

- ニューヨークで暮らすということ (PHP新書)
- 堀川 哲
- PHP研究所 2001-08
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