October 17, 2006
GoogleのYouTube買収の意味
Google(グーグル)がYouTubeを10月9日に買収した。その金額は16億5千万ドル、日本円にすると2000億円弱というところでしょうか。IPO以降、その資産は数兆円といわれていたグーグル。「いったいそんな大金を持って何をするのだろう?」と、投資家や市場からは疑問視されていたところもあって、今回の買収は各メディアがいっせいに取り上げた。
YouTubeといえば、「動画CGM」としての代表格。オンライン動画の市場としてはそのシェアは45%もあるという。その一方で、グーグルもGoogle Video といサービスを展開している。単にそれだけが買収の目的だろうか?その買収シナジーはいったい何なのだろう?
YouTubeのサービスは、単に動画を投稿するだけではなく、YouTube上にある動画を、たとえば自分のブログやホームページに埋め込むことが可能である。要領制限のあるサーバを使っている場合は非常に有効な手段である。少なくともYouTubeの動画が埋められているサイトは、一度はお目にかかったことがあると思う。あの流行のMySpaceなんかにもYouTubeの動画が随分と埋めこめられている。埋めこめられた動画は、単なる動画ではなくて、Flashによりラッピングされている。そのため再生が終了した場合に、特別の処理(単なる動画とは違って)が施されている。
ここで面白いのが動画とフラッシュ(Flash)を使っている点だろう。
仮に機能を拡張して、YouTubeの動画に広告を埋め込んだとしても、これまでは競合とされていたYahoo!やMySpace、ひょっとしたらMSNのブログにだって、ユーザーが勝手に動画を埋め込んでしまう可能性がありますねぇ・・。単なるテキスト広告と比べて、自動的にオンライン広告の機会は増えていく事は間違いないでしょう。
そればかりでなく、preroll広告などの形で、リッチな動画メディアとして、YouTubeのコンテンツに埋め込む事も可能。もちろんコンテンツ(本編?)と関連性の強い広告を入れることによって、テレビ広告よりも大きな効果は見込めるでしょう。単なるテキスト広告と比べたとしても、広告あたりのレベニューが増える可能性もなきにしもあらず。
コスト面でも、グーグルのGFSを利用するとか、それに加えて、増え続けるコンテンツ(動画)を検索するエンジンの提供による圧縮効果は考えられそう。それどころか、自分のサイトにおいてある動画も、YouTubeにある動画も、まったく同様に扱うことが今後可能になっていくかもしれない。
やはりシナジーは、広告収入としてのプラットフォームの拡張でしょうね。
一点だけ気になる点があるとしたら、YouTubeの動画コンテンツの場合、話題の動画などになると、第三者が勝手にリンクもしくはコンテンツをWEBやブログに埋め込んで使うケースが多いでしょう。その場合、コンテンツを自サイトに置いた人が広告収入をもらえるわけでもなく、ひょっとしたらコンテンツ提供者だったりするかもしれません。つまり、これまでのオンラインテキスト広告とは一味違うビジネスモデルの可能性も秘めています。
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