April 22, 2006

携帯クレジットサービスの現状




 携帯電話市場において、各社ともおサイフケータイへかなりの力を注いでいます。ドコモが最初にリリースして、すぐにKDDIとVodafoneが追従してきました。

 一方市場での利用も、コンビニや飲食店でも少しずつ「チャリーン」というおサイフケータイで支払う音が聞けるようになってきました。徐々にそのユーザーは増えてきているようです。また、SUICAとおサイフケータイの連動で、JRの改札をケータイで通過できるような仕組みも出てきています。

 今後は携帯クレジット関連の市場はどのようになっていくのでしょうね?

■クレジットカード市場

 国内のクレジットカード市場はどれくらいあるかご存知でしょうか?日本人は欧米人と比べると、クレジットカードの利用頻度が小さいのは既存の事実です。実際には、アメリカでは個人消費金額のうちの27%がクレジットカードで決済されているようです。

 日本では、アメリカの27%に対して9%です。国内の個人消費が300兆円といわれているので、これを前提にすると、国内のクレジットカード市場としては、その3%の約27兆円程度にあたります。

 随分と大きな市場ですね。おサイフケータイの市場への浸透とともに、この数字はアメリカ並みに伸びると仮定したら、クレジットカード国内市場は約90兆円近くまで膨れ上がります。その差は、実に60兆円程度もあります。携帯電話市場も、ARPU(一人当たりの売上げ)が6,000円程度とすると、約5兆円の市場ですから、このクレジットカードの市場がいかに大きいかが分かります。


■クレジット業界

 クレジット業界って、なかなかなじみにくい部分もあると思います。世界5大ブランドは、名前を挙げてみるとどれもご存知かと思います。VISA、Master、JCB、ダイナーズ、アメックスです。これらの会社は決済プラットフォームを持っています。自社で全て完結することができます。これを「ブランド」と呼ぶようです。

 「ブランド」に対して、三井住友VISAカード、ANAカードなど、カード会員の募集とカード発行業務を専門に行う会社があります。もちろん、VISAやMasterはこのタスクもこなしています。これらの事業者は、「いシュア」と呼ばれます。

 さて、実際にクレジットカード利用可能な店舗は、クレジットカード各社と加盟店契約を行わなくてはなりません。この加盟店契約を行う事業者を「アクワイアラ」と呼びます。ここはあまり知られていないかもしれませんが、日本カードビジネスなどがあります。

 これらのプレイヤーの位置づけを知っておくことは必要でしょう。


■おサイフケータイの位置づけ

 これは少し考えてみると分かると思います。クレジットカードを使って決済する方法は、
1. 実際の店舗でクレジットカードを利用する
2. オンラインショッピングなどで、クレジットカードの番号を入力する。しかし、実際に利用しているのはインターネットとブラウザ。
3. おサイフケータイ(Edyを含む)

 が大きな分類としてあげられます。先ほどのプレイヤーの話にすると、おサイフケータイそのものは、クレジットカードという媒体そのものに当たる程度だったりします。携帯電話会社にもある程度の収入はあるかもしれませんが、想定するだけで、きわめて小さいものだと推測できます。


■携帯電話会社の狙い

 あたり前なのかもしれないですけど、この今後急速に伸びるだろうクレジットカードのバリューチェーンに入りたいわけです。すると、「ブランド」、「イシュア」、「アクワイアラ」のどこかに属するか、新しいプレイヤーになるか、くらいしかないのです。

 ちなみに、クレジットカードの加盟店からの手数料というのは、店舗とその業態によって大きく異なるのですが、平均すると2-3%といわれています。これだけでも現在の27兆円のクレジット市場から見ても1兆円弱。今後は3兆円程度まで伸びる可能性があるわけです。つまり、既に成熟市場に入っている携帯電話市場の5兆円とかなり近くなってしまいます。

 今後、新規参入、ナンバーポータビリティ(番号移行制度)を見ても、各社の売上げは確実に現象していく傾向にあります。よって、このクレジット市場になんとしても食い込みたいところですね。


#さて、ここまで書きましたが、続きは次回に・・・。






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